『子育てたんたん』の南国ばななさんによる育児マンガで、たんたんの続編にあたる作品です。
今回はKindleで購入しました。
感想を言いますと。
すごいおもしろかったです。
読んだ直後の勢いでブログに感想を書こうと思ったくらい面白かったです。
雑誌「BE LOVE」で読んだ時の数倍面白かったです。
紙の単行本も注文しました。
独身の人や1人目を育てている人でも楽しく読めると思う作品ですが、2人目育児が始まったばかりの人はまた違った楽しみ方が出来ると思います。
読んでたくさん元気をもらって、明日からの育児ががんばれそうな気がします。
全128ページ、紙の単行本は802円、Kindle・Koboなど電子書籍版は432円です(安い…)。
●出版社のサイトで1-3話試読できます。
※amazon、楽天ともにレビューなし
【内容紹介】
オタク漫画家・南国ばななさんがなんと出産!
初めてのわが子・長女"たんたん"を育児しながらやがて第二子を懐妊。次女"おもち"が誕生した。
しかしひとつ大きな問題が!?
母である南国ばななさん自身も「姉妹」で長女であるが、「姉妹」としてのいい思い出が皆無。幼少期から成人期までを思い返してみても妹とはののしり合いの口ゲンカの記憶しかない。
そんな著者が、心に決めた「仲良し姉妹計画」。いよいよはじまります~♪
【感想】
作品解説も含めた感想を書くとえらい時間がかかるので、サクッと軽めにいかせて頂きます。
題名の通り、2人目が産まれた後、姉妹を育てていく様子を描いた育児漫画です。
姉妹漫画ですが、子どもが1人の方や独身の方でも楽しめる作品だと思います。
続編ですが、今作から読んでも十分楽しめます。
南国ばななさんの漫画は無駄な線が無いので、たまにしか漫画を読まない人でも読みやすいと思います。
話も安定感があります。
私は前作の『子育てたんたん』も全4巻持っています。
1年くらい前の記事に読んで気になった点を書いているとおり、最初はイマイチだと思っていました、絵面的にたんたんのたらこ唇が苦手でした。
(いま感想を書きつつ気付きましたが、たんたんの唇はお父さん似だから、ああなのかな?)
連載が続くにつれてだんだんと面白く感じるようになり、単行本を買いました。
『子育てたんたん』はサブタイトルに「愛と妄想のオタ育児日記」とあるように、作者が娘・たんたんの行動や表情にに萌えたりキュンとなったり妄想したりする姿が描かれています。
私もオタクですが方向性が違うせいか、作者の気持ちや反応は自分と違っていて。
漫画としては面白いけれど、共感はできませんでした。
『ハロー姉妹』を雑誌で読んでいた時期も楽しく読んでいましたが、共感することはありませんでした。
しかし、単行本が発売し、読んでみたら全然違う作品に変わっていました。
読みながら笑いながら、なんだか知らないが泣けてくる。
わかるわかる、すんごいわかるわーその気持ち。
作品は変わってないので私が変わったんですが。
7月に2人目を産んで、怒涛の2カ月を過ごした自分の疲れた心に染み入りました…。
前作と比べると作者(お母さん)が落ち着いたようにも思います。
子どもが2人に増えた今作は、妄想する余裕がないのかな。
妄想描写もあるけれど、それ以上に、子どもに振り回されてドッタンバッターン!
自分の想い通りに進んでくれない苛酷な毎日が描かれているような気がします。
いやいや、2人の乳幼児を育てるのって大変ですよね…(遠い目)。
新キャラである妹・おもちちゃんはとてもかわいい。0歳なので寝てるだけだけど。
姉・たんたんがおもちちゃんに関わっていく様子もかわいらしいです。
夫(お父さん)はより一層個性的なキャラクター(ネタ担当と言うかお笑い担当)になりましたね…。
自分語りになりますが。
2人目産む前は、産んだらひたすら大変なのかと思っていましたが、そうではありませんでした、
病院を退院してすぐは、1人目の時よりも楽になった気がしました。
2歳の長女は一人遊びが出来るし、長い時間歩けるようになったので抱っこをする時間も短くなりました。
自分自身の知識と経験が増えたお蔭で1人目の時のように「予防接種こわい…」等、ネットの情報に惑わされることもありません。新生児である次女の面倒をみるのは容易に感じました。
あれ?2人目育児って思ってたより簡単…?
しかし日を重ねるごとにだんだんと、子どもが2人になったことによる制御不能感が襲いかかってきました。
毎晩の夜の寝かしつけ(モグラたたき)がツラい。
長女による意味のない束縛や語りかけや質問がツラい(母親を独占したいという一種の赤ちゃん返りですかね…あれは…)。
今だと、「これなにー?」「○○だよ」とか、同じ会話を1日に何十回も繰り返すのがツラい…(楽しくもあるのですが…10回超えたあたりから修行ぽくなっていく)。
女児2人の親になった自分には共感できるポイントが多かったです。
娘2人を育てる日々は、すごくすごく幸せです。
かわいいし柔らかいし、2人でお母さん(私)を取り合ったりして。キャッハウフフな気分でもあります。
この多幸感は1人目を育てていた時より大きく、自分の想像を超えていました。
ツラさは1.5倍くらい?今のところ想像してたよりツラくはないですが、それなりにツラい。
すんげー幸せだけどツラい。ツラいけどすんげー幸せ。
2人目育児って、そんな感じですね…。
娘はかわいいのですが、体力はゴリゴリ削られていきますね…。
私は2人目どうしよう?と考えてた頃に「姉妹を描いた育児漫画一覧」など兄弟や兄妹を描いた育児マンガをまとめました。
育児漫画って、1人目だけを描いた作品が多いです。
2人目育児漫画の需要はあるだろうに、何故少ないのだろう?と疑問に思っていました。
2人目を産んで1カ月が経った今、「2人目育児マンガ」が少ない理由が分かった気がします。
描き手も読み手も、そんな余裕がないからでしょうね…きっと…。
10月に発売される2巻も楽しみにしています。